焼肉のあと、買いすぎた肉や焼ききれなかった肉が残ること、ありますよね。冷蔵庫に入れておけば大丈夫かなと思いがちですが、数日以内に食べる予定がないなら、冷凍保存のほうが安心です。
ただし、ただ袋に入れて凍らせるだけでは、おいしさが落ちやすいんです。この記事では、焼肉用の肉を冷凍する方法、保存できる期間、解凍のコツまで、 raw肉と焼いたあとの肉に分けてわかりやすく紹介します。
焼肉で余った肉は冷凍できる?まず知っておきたい基礎知識
焼く前の肉は冷凍できる
焼肉用として購入した牛肉、豚肉、鶏肉は、焼く前であれば冷凍できます。むしろ、すぐに食べない肉を冷蔵庫で何日も置くより、早めに冷凍したほうが鮮度や風味を保ちやすいでしょう。
ポイントは、食卓に出していない肉を冷凍することです。焼肉中に室温へ長く出していたものや、生肉用のトングで触れた肉は、状態を確認して無理に保存しないほうが安全です。
焼いたあとの肉も冷凍できる
すでに焼いた肉も冷凍は可能です。ただ、焼きたての食感をそのまま保てるわけではありません。時間がたつと水分が抜け、解凍後に少しかたく感じることがあります。
それでも、捨ててしまうよりは上手に冷凍しておく価値があります。焼肉の残りは、チャーハンや丼、炒め物に使うと食感の変化が気になりにくいですよ。
冷凍すればいつまでも大丈夫、ではない
冷凍中は細菌の増殖が抑えられますが、冷凍した瞬間にすべての劣化が止まるわけではありません。家庭の冷凍庫では開閉による温度変化もあるため、少しずつ乾燥や冷凍焼けが進みます。
おいしさを重視するなら、焼く前の肉は2〜3週間を目安に使い切るのがおすすめです。1か月程度保存できる場合もありますが、長くなるほど風味や食感は落ちやすくなります。
冷凍する前の見極めと、失敗しにくい下準備
冷凍してよい肉、避けたい肉
購入後すぐ、または冷蔵保存していた肉で、においや見た目に異常がなければ冷凍できます。表面が少し乾いている程度なら冷凍できますが、ぬめり、酸っぱいにおい、変色が強い場合は保存せず、食べない判断も必要です。
消費期限が近い肉を冷凍する場合も、期限を延ばすためではありません。あくまで、それ以上の劣化を遅らせる方法です。冷凍するなら、期限当日まで待たず、できるだけ早く行いましょう。
味付けしてから冷凍する方法
焼肉のたれや塩こしょうで下味をつけてから冷凍する方法も便利です。たれが肉になじみ、解凍後すぐに焼けるので、忙しい日の時短になります。
ただし、たれに漬けた肉は水分が多くなり、解凍時に味が薄く感じることがあります。薄切り肉ならたれを入れすぎず、食べる直前に追加できるよう、少し控えめにしておくと扱いやすいですよ。
冷凍前に水分を拭き取る
パックから出した肉にドリップがあれば、キッチンペーパーで軽く押さえて拭きます。水分が多いまま凍らせると、氷の結晶が大きくなり、解凍時に肉汁が流れ出やすくなるんです。
肉を洗う必要はありません。洗うと水分が増えるだけでなく、周囲に水がはねて衛生面のリスクも高まります。拭く、分ける、包む。この順番を意識すれば十分です。
焼肉用の肉をおいしく冷凍する具体的な手順
1回分ずつ小分けにする
大きなかたまりのまま冷凍するより、1回の食事で使う量に分けるのが基本です。薄切り肉なら、重なりすぎないように平らにまとめておくと、凍るのも解凍するのも早くなります。
家族分をまとめて使う場合でも、2〜3人分など扱いやすい量にしておくと便利です。再冷凍を避けるためにも、必要な分だけ取り出せる形が理想ですね。
ラップと保存袋で空気を遮断する
肉をラップでぴったり包み、さらに冷凍用保存袋へ入れます。保存袋の中の空気をできるだけ抜いて密閉することが、乾燥や冷凍焼けを抑えるコツです。
トレーのまま冷凍する方法は、手軽に見えて空気が入りやすく、肉の表面が乾きやすいのでおすすめしません。密封パックでも、開封したものはラップで包み直したほうが安心です。
平らにして急いで凍らせる
保存袋に入れた肉は、できるだけ平らにして冷凍庫へ入れます。金属製のトレーやアルミ製のバットにのせると、熱が伝わりやすく、比較的早く凍らせられます。
冷凍庫へ入れた日を袋に書いておくのも忘れずに。冷凍した肉は見た目だけでは保存期間がわかりません。日付があるだけで、古いものから使う習慣をつけやすくなります。
焼いた肉を冷凍する場合
焼いた肉は、粗熱を取ってから1食分ずつ包みます。熱いまま密閉すると袋の中に水滴がつき、べたつきや風味の低下につながるためです。
ただし、常温で長時間放置するのも避けましょう。食べ終わってから保存するまでをなるべく短くし、冷めたらすぐに冷凍庫へ入れる流れが安心です。
冷凍肉の解凍方法と、焼くときのコツ
基本は冷蔵庫でゆっくり解凍
焼肉用の肉は、冷蔵庫へ移してゆっくり解凍するのが基本です。薄切りなら数時間、量が多い場合は前日の夜に移しておくと、焼くころには扱いやすい状態になります。
冷蔵庫解凍は時間がかかりますが、急激な温度変化を避けやすく、肉汁も流れ出にくい方法です。解凍した肉は再び冷凍せず、その日のうちに加熱しましょう。
常温放置や電子レンジ解凍はどうする?
常温での自然解凍は、表面だけ温まりやすく、衛生面でもおすすめできません。特に夏場や暖房の効いた室内では、冷蔵庫で解凍するほうが安心です。
急いでいるときは、電子レンジの解凍機能を使う方法もあります。ただし、一部に火が通りやすいため、短時間ずつ様子を見て、解凍後はすぐに焼いてください。完全に解凍しきらず、少し凍っている状態で加熱する方法もあります。
解凍後においしく焼くポイント
解凍した肉に水分が出ていたら、焼く前にキッチンペーパーで軽く押さえます。水分が多いと焼くというより蒸す状態になり、香ばしい焼き目がつきにくくなるんです。
フライパンやホットプレートは、肉をのせる前にしっかり温めます。一度に大量の肉を入れると温度が下がるので、何回かに分けて焼くと、焼肉らしい香ばしさを出しやすくなります。
焼肉の冷凍保存でよくある質問
Q. 冷凍した焼肉の肉は、いつまで食べられますか?
家庭で冷凍した焼肉用の肉は、おいしさを保つ目安として2〜3週間程度を考えるとよいでしょう。1か月ほど保存できることもありますが、冷凍庫の状態や包み方によって品質は変わります。
保存袋に霜が多い、肉が白っぽく乾いている、においが気になる場合は、品質が落ちているサインです。見た目やにおいに異常がある場合は、期間内でも食べないでください。
Q. 一度解凍した肉を、もう一度冷凍できますか?
生のまま解凍した肉を、そのまま再冷凍するのは避けましょう。解凍と再冷凍を繰り返すと、肉汁が流れやすくなり、食感も大きく落ちます。
どうしても使い切れない場合は、いったん中心まで十分に加熱してから、焼いた肉として冷凍する方法があります。その場合も、冷ましたら早めに包み、できるだけ早く食べ切ってください。
Q. 焼肉のたれと一緒に冷凍しても大丈夫ですか?
肉に焼肉のたれを揉み込んで冷凍することはできます。下味冷凍として便利ですが、たれを入れた袋を何度も開け閉めすると、空気が入りやすくなります。1回分ずつ密閉するのがコツです。
なお、食卓に出して箸や生肉用トングが触れたたれは、別の肉の保存には使わないほうが安心です。冷凍しても、混入した細菌をすべてなくせるわけではありません。
まとめ
焼肉で余った肉は、焼く前でも焼いたあとでも冷凍できます。おいしさを保つには、早めに小分けし、水分を拭き取ってラップと冷凍用保存袋で密閉することが大切です。
保存期間の目安は、品質重視なら2〜3週間。解凍は冷蔵庫でゆっくり行い、解凍した肉はその日のうちにしっかり加熱しましょう。少しの手間で、余った焼肉が次の食事の頼れる一品になりますよ。
